円安と「2020年の空白」が中古車を“資産”に変えた。2026年、売却価格が下がらない本当の理由

投稿日:2026.01.08 カテゴリー:

2026年、日本の車買取市場はこれまでの常識が通用しない「歴史的なパラダイムシフト」の渦中にあります。「車は買った瞬間から価値が下がる消耗品」という認識は、もはや過去のものです。

なぜ今、数年乗った愛車が驚くような価格で買い取られるのか。その背景には、一過性のブームではない**「構造的な供給不足」「グローバル経済の歪み」**が存在します。

1. 「2020年の空白」:市場から消えた5年落ち車両

今、買取業者が喉から手が出るほど欲しがっているのが「5年落ち」前後の車両です。ここには、2020年に起きたパンデミックによる**「新車生産の歴史的停滞」**が深く関わっています。

当時、世界的な半導体不足とロックダウンにより、新車の供給が数ヶ月にわたって止まりました。その結果、2026年現在、中古車市場に最も活発に出回るはずの「2020年〜2021年製」の個体数が物理的に不足しているのです。この「供給の穴」が、高年式車の相場を強力に下支えしています。

2. 1ドル150円台の衝撃:日本車は「世界で最も安い宝」

2026年も続く円安傾向は、中古車市場を「ドメスティック(国内)」から「グローバル」へと完全に作り変えました。 海外のバイヤーにとって、円安の日本市場はまさにバーゲンセール会場です。

  • 輸出先の多様化: UAEやロシアに加え、東アフリカや中南米諸国での日本車需要が爆発。

  • 軽自動車のグローバル化: 日本独自の規格だった「軽」が、その燃費性能と信頼性から、海外の都市部で「スマートな移動手段」として再評価されています。

これにより、国内需要だけなら廃車寸前の「過走行車」や「低年式車」であっても、輸出ルートに乗ることで驚くべき査定額がつく逆転現象が起きています。

3. 「物価高」が中古車を“代替資産”に押し上げた

新車価格の継続的な上昇も、中古車相場を押し上げる要因となっています。 原材料費の高騰や安全装備の義務化により、新車の平均価格は2020年比で大幅に上昇しました。これにより、予算的に新車を断念した層が「程度の良い中古車」に流入。

特にランドクルーザーアルファードハイエースといった車種は、もはや通貨に近い流動性を持つ**「動く資産」**と化しています。2026年のデータでは、3年落ちのランドクルーザーが新車価格の110%以上で取引されるケースも珍しくありません。


💡 2026年・春の「売り時」を逃さないために

この「高値バブル」は、2026年春の新生活シーズンに向けてピークを迎えると予測されています。しかし、新車供給の完全な正常化や為替の変動によっては、この歪んだ市場もいずれ調整局面に入ります。

結論: 「まだ乗れるから」と放置するのは、今や経済的な機会損失かもしれません。あなたのガレージにあるのは、ただの鉄の塊ではなく、世界が欲しがっている「外貨獲得資源」なのです。

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