トヨタの水素エンジン車が24時間耐久レース「完走」、ホンダはF1モナコGPで29年ぶり「優勝」[新聞ウォッチ]
ウェブサイトはともかく、紙媒体にも自動車レース関連のニュースが取り上げられるのは珍しいが、富士スピードウェイで開かれた「24時間耐久レース」に、トヨタ自動車が開発中の水素エンジン車が初出場し、完走を果たしたという。
レース仕様に改造した『カローラスポーツ』の後部に水素タンク4本を積み、24時間で358周(1634km)を走り切ったそうだ。
5月23日の毎日朝刊が「水素エンジン車初参戦、トヨタ、24時間耐久に」とのタイトルで報じていたほか、きょうも読売が「トヨタ水素エンジン車『24耐』完走」などと報じている。
それによると、豊田章男社長も、交代で運転するドライバーの一員として参加。終了後には、「未来のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量の実質ゼロ)社会に向け、選択肢を広げるための第一歩を示すことができた」と振り返ったという。
一方、海外では自動車レースの最高峰とされるF1シリーズ第5戦、モナコ・グランプリ(GP)が、モンテカルロ市街地コースで決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がモナコ初優勝を遂げたという。
きょうの朝日などが伝えているが、世界三大自動車レースの一つ、モナコGPでホンダ・エンジン搭載車の優勝は、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ(ブラジル)が1992年に勝って以来で29年ぶりの快挙だそうだ。
4月に就任したばかりの三部敏弘社長は「脱ガソリン」を宣言、エンジンを中心とするパワーユニット供給元としてのF1活動を今季で終えるホンダは、モナコ通算7勝目。モナコGPは昨年の大会が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりの開催だったという。
参照URL:https://response.jp/article/img/2021/05/24/346064/1636266.html